双子を妊娠していることがわかり、実家で祖母に報告すると、「双子だと先に生まれたほうが弟・妹になるんでしょ?」と言われました。
祖母の言っている意味がわからなくて調べてみると、昔までは先に生まれたほうが弟・妹、あとに生まれたら兄姉だったようです。
現在は戸籍法で定められているとおり、母体から取り上げられた順番で兄弟・姉妹が決まります。
双子でも三つ子でも、先に生まれたほうが兄・姉だよ。
明治初期までは先に生まれたほうが弟・妹
明治初期ごろまでは、あとから生まれたほうを第一子とする慣習がありました。
昔は自然分娩が基本ですし、一卵性などの双子が宿るメカニズムも解明されていません。
そのため、「最初に母体に宿ったほうが子宮の奥にいるから、あとから生まれるのは兄・姉」と考えられていたようです。
そのほかにも、
- 産道を広げて兄・姉を通りやすくしている
- 兄姉を守るため、先に露払いとして生まれてくる
- 体が大きいほうを兄・姉
など、双子に対しての考え方は地域ごとに違いました。
自分たちで勝手に決めてたんだね。
双子の順番を決める法律が施行された
明治7年(1874年)12月13日に、当日の政治を行っていた太政官によって、「先に産まれた子を兄・姉とする」という法律が施行されました。
この法律により、今まであやふやだった双子の順番が、出生順で兄弟・姉妹が決まることに定められます。
しかし、当時の人々は法律への興味が低く、長く続いていた慣習を一変させることはできませんでした。
この法律にちなんで、12月13日は『双子の日』になってるよ。
戸籍法の改正で双子の順番が統一される
昭和23年(1948年)年1月1日に戸籍法が改正され、医師などが記入する出生証明証の年月日と時間に基づき、双子の兄弟・姉妹の順番が厳格化されます。
明治7年に施行された太政官布告から74年経ち、やっと「双子の先に生まれたほうを兄・姉」とすることが全国一律に。
そりゃ祖母も勘違いするわ(笑)
帝王切開だと順番はどうなる?
双子の出産だと、母子の安全を確保するため、ほとんどの病院が帝王切開を推奨しています。
「先生の気まぐれで、生まれる順番が変わるかも……」なんて不安もありますよね。
しかし通常は、帝王切開でも自然分娩と同じように、お腹の下(子宮口に近いほう)に位置している子から取り出されます。
ただし帝王切開の場合はリスクも伴うため、医師の判断で順番が逆になることもあるそうです。
事前にお医者さんから説明されたよ。
双子の兄弟・姉妹の順番や決め方|まとめ
双子の出生順で兄弟・姉妹を決めるのが当然だと思っていましたが、法律で厳格化されてから100年未満です。
意外とあなたの身近にも、「あとに生まれたけど兄・姉」という人がいるかもしれませんね。
ちなみに、お医者さんの話だと、「双子の順番は医学的な根拠に基づくものではなく、単純に戸籍上で兄弟・姉妹を決めるためのもの」だそうですよ。
兄弟・姉妹の順番よりも、無事に産まれてくれることが大事だね。
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