- 双子妊娠で感じた初期症状は?
- いつから始まる?いつ終わる?
- 単胎妊娠よりも辛い?
双子の妊娠は、単胎妊娠よりも情報が少なく、わからないことが多いですよね。
私も妊娠当時は「これの症状は普通なの?」「誰かに相談したい」と不安な日々を過ごしていました。
この記事では、双子の妊娠・出産を経験した100人の先輩ママたちに、妊娠初期の症状についてアンケートを実施。
単胎妊娠との違いもまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
妊娠初期症状が起こる原因
妊娠すると、主に3つのホルモンバランスが変化することで初期症状が引き起こされます。
- hCGホルモン(ヒト絨毛ゴナドトロピン)
- 黄体ホルモン(プロゲステロン)
- 卵胞ホルモン(エストロゲン)
妊娠中に上記のホルモンが大量に分泌されるため、さまざまな妊娠初期症状が現れ始めるのです。
双子の初期症状はいつから始まった?
アンケートの結果では、妊娠4週目に初期症状が現れ始めた人が最も多かったです。
妊娠週数の始まりである0週0日は、最終月経(前回の生理)の開始日です。
この時はまだ赤ちゃんは存在していませんが、月経が終わると子宮内膜が次の受精卵を迎える準備を始めます。
月経周期が28日の人なら、月経開始から14日目ごろが排卵日となり、妊娠1週の終わりです。
私も4週目から初期症状が始まったよ。
また、双子が一絨毛膜性だと胎嚢が一つしかないので、2回目以降の健診で双子だとわかるケースが多いですよ。
【双子ママ100人の体験談】双子妊娠の初期症状
双子ママ100人の妊娠初期症状は以下のとおりです。
私の場合は、『眠気』『吐き気』『体が怠い』『便秘』の症状があったよ。
眠気
双子ママの妊娠初期症状で、最も多かったのは『眠気』でした。
妊娠をすると、プロゲステロンというホルモンが増加します。
プロゲステロンには、睡眠を促す作用があるため、日中でも強い眠気を感じることがあります。
吐き気
つぎに多かった妊娠初期の症状は、『吐き気』でした。
一般的に妊娠初期の吐き気は、「つわり」とも呼ばれています。
吐き気は妊娠4〜6週目ごろに始まり、8〜12週目にかけて最も強くなる傾向があります。
関連【双子妊娠のつわり】いつからいつまで続く?症状やピークの体験談
体が怠い・疲労感
妊娠するとホルモンバランスが急激に変化するので、怠さや疲れなどを感じやすくなります。
とくに妊娠初期は、まだ体が変化に慣れておらず、血圧や精神面で不安定になりやすいことも、疲れを引き起こしやすくなる原因です。
食欲の低下
妊娠初期に食欲がなくなるのは、胎盤ホルモンや女性ホルモンの変化、胃腸の働きが鈍くなって消化不良を起こすことが原因です。
一般的に、吐き気や嘔吐がなく、ただ食欲がないだけの状態も「つわり」と呼ばれます。
匂いが気になる
妊娠初期には、特定の匂いに敏感になることがあります。
以前は気にならなかった匂いで強い不快感を感じたり、好きだった食べ物の匂いが耐えられなくなることも。
お腹の張り
お腹の張りは、妊娠中期や後期にも起こりますが、とくに妊娠初期に感じる場合が多いです。
妊娠初期には子宮が急速に成長し、子宮の筋肉もどんどん大きくなることで、お腹の張りや痛みを感じます。
頭痛
妊娠初期に分泌量が増える黄体ホルモン(プロゲステロン)、卵胞ホルモン(エストロゲン)などの影響で、頭痛が起きやすくなります。
とくに片側のこめかみあたりがズキズキと痛む片頭痛が一般的です。
イライラする
生理中の症状に似ていますが、妊娠初期にはホルモンバランスが急激に変化するので、精神的に不安定になりがち。
普段は気にならないような小さなことでもイライラしたり、怒りっぽくなったりすることがあります。
体調の変化、つわり疲れなどもイライラの原因に。
胸の張り
胸の張りは、妊娠の初期段階でよく見られる症状のひとつです。
生理前と同じような胸の張りを感じたり、乳頭に違和感が現れ始めます。
腰痛
妊娠すると、分娩時に赤ちゃんがスムーズに出てこられるように、骨盤周辺の関節や靭帯が少しずつ緩くなります。
骨盤が不安定になり体の重心がズレて、腰痛を引き起こす原因に。
便秘
妊娠するとホルモンバランスの変化で自律神経が乱れ、腸の運動が鈍くなるために便秘が起こりやすくなります。
食べられるものが妊娠前と変わって食事が偏ったり、食欲不振で食事量が減ってしまうことも原因です。
めまい・立ちくらみ
妊娠初期は貧血や自律神経の乱れ、低血圧などが原因で、めまいや立ちくらみといった症状が起こることも。
足の付け根が痛む
妊娠初期には、足の付け根が引っ張られるような痛みが起きることがあります。
これは胎児の成長とともに、子宮を左右から支えているじん帯が、子宮の重みで引っ張られることによって起こる症状です。
双子妊娠の初期症状はいつまで続いた?
先輩ママたちのアンケート結果では、「14週~15週目まで初期症状が続いた」という回答が最も多かったです。
また、ほとんどのママが妊娠8週~10週目に初期症状のピークを迎えていました。
双子妊娠だと初期症状が重くなる?
単胎妊娠と双子妊娠の両方を経験している先輩ママ58人に、初期症状の違いについてアンケートを実施しました。
アンケート結果では、「双子妊娠と単胎妊娠の初期症状は変わらない」という回答が最も多かったです。
私も両方辛かったから「変わらない」かな。
一般的に双子の場合は、単胎妊娠よりもhCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン)ホルモンが多く分泌されるため、つわりなどの妊娠初期症状が重くなるといわれています。
しかし、アンケート結果からもわかるように個人差があるので、双子だからといって過度な心配は必要ありません。
双子を妊娠したら知っておきたいこと
双子の妊娠・出産は、単胎妊娠と違うことも多いです。
事前に知っておけば、心の準備ができますし、予期せぬトラブルも避けられますよ。
双子妊娠中のリスクを把握する
双子を妊娠していると診断されたとき、「リスクが高い」と説明を受けたママも多いですよね。
双子妊娠では、2人の赤ちゃんが同時に成長するため、単胎妊娠よりも母体への負担が大きくなるといわれています。
- 早産(低体重児の出産)
- 貧血
- 妊娠高血圧症候群
- 妊娠糖尿病
- 静脈血栓症
とくに初めての妊娠だと兆候に気づきにくいため、体調の変化は些細なことでも医師に相談しましょう。
早めに膜性診断を受ける
双子の妊娠がわかったら、早めに膜性診断を受けましょう。
膜性とは卵膜の一部で、赤ちゃんの部屋のようなものです。
- 一絨毛膜一洋膜双胎(MM双胎)
- ふたりの赤ちゃんが同じ空間にいて、ひとつの胎盤をふたりで分け合っている状態。
- 一絨毛膜二洋膜双胎(MD双胎)
- ふたりの赤ちゃんは別々の膜に包まれた空間にいて、ひとつの胎盤をふたりで分け合って使っている状態。
- 二絨毛膜二洋膜双胎(DD双胎)
- ふたりの赤ちゃんが別々の膜に包まれていて、赤ちゃんそれぞれに胎盤がある状態。
胎盤を共有している一絨毛膜性の場合は、妊娠中にリスクを生じる可能性が高くなります。
一方で、二絨毛膜は胎盤が2つあるため、合併症などのリスクが低くなります。
妊娠12週を過ぎると膜性が確認しにくくなるため、早めに膜性診断を受けておきましょう。
健診の回数が多い
一般的に、双子の妊娠では単胎妊娠に比べて健診の回数が多くなります。
双子の場合は、胎児の成長や早産、高血圧、糖尿病のリスク、さらには体位のチェックなど、母子の健康をこまめに見守る必要があるからです。
たとえば、単胎妊娠の23週までは月に1回の健診が普通ですが、双子だと2週に1回と頻度が増えます。
自治体から配布される助成券の枚数は決まっていますが、双子妊娠だと健診が多くなるため、追加の助成が必要になることも。
私の場合、最初に14枚の助成券をがもらえましたが、実際は16回健診が必要で、申請して補助金をもらいました。
双子妊娠の補助内容は、自治体によって異なるため、住んでいる地域のホームページをしっかりと確認しておきましょう。
双子妊娠の報告は慎重に
双子妊娠は珍しいので周りに伝えたくなりますが、『バニシングツイン』のリスクがあるため、報告は慎重に。
バニシングツインとは、妊娠初期に双子と確認されていたのに、1人が消えてしまうこと。
単胎妊娠の場合は、初期に流産すると自然に排出されることが多いですが、双子の1人が成長していると、流産した赤ちゃんが子宮内に吸収されてしまうケースも。
バニシングツインは6~8週目に起こる場合が多いので、心拍が確認できて流産のリスクが低くなってから、双子妊娠を報告するのが無難ですね。
もちろん旦那には言ったけど、両親や友人、職場には12週目以降に双子だと伝えたよ。
どこの病院で出産するのか確認しておく
双子の妊娠がわかったら、どこの病院で出産するのか早めに確認していきましょう。
双子の妊娠・出産には様々なリスクがあるため、医療設備の整った大学病院や総合病院を紹介されることがほとんどです。
管理入院や帝王切開、NICU(新生児集中治療室)が必要なことが多いからね。
「家から近い個人病院で産みたい」「一人目と同じ病院で産みたい」と考えていても、転院を余儀なくされるケースも。
とくに一絨毛膜性は管理入院が必須になるので、膜性がわかったら医師に確認しておきましょう。
母子手帳は2冊もらえる
母子健康手帳は赤ちゃん1人に対して発行されるので、双子の場合は2冊もらえます。
胎児の心拍が確認できたタイミングで、住民票を登録している市区町村の役所などでもらうのが一般的です。
母子健康手帳の発行後に双子であることがわかった場合でも追加でもらえます。
急に体調を崩して受診することもあるので、妊娠中に外出するときは、必ず母子健康手帳を持ち歩きましょう。
うちの旦那天然なんだけど、双子の母子手帳貰ってきた時に「お、2冊あるって事はこれが俺の分だよな?」と申して自分の鞄にしまおうとしておりました。
両親の分じゃなくて双子の分だよ…— もも ddツインズ👧🏻💗6m (@mm_10662) April 10, 2022
双子ならではの面白エピソードも。
産前休暇は出産14週間前から取得できる
双子妊娠中に仕事をしている場合は、産前休暇を出産14週間前から取得できます。
双子の妊娠は、母体のリスクを考慮して、妊娠37週になると出産を打診されるのが一般的です。
妊娠37週で出産をする場合には、妊娠23週より産前休暇をとることができます。
単胎妊娠だと産前6週間前からなので、日数は倍以上。
とはいえ、職場に双子の妊娠を伝えるのが遅くなると、業務の引き継ぎなどでバタバタすることに。
双子の心拍が確認できたタイミングで、職場に「双子なので産前14週間前から休暇をとりたい」と伝えておくとスムーズですよ。
ちなみに産後休暇や育児休暇は、単胎妊娠と同じ日数だよ。
もらえるお金を確認しておく
双子の妊娠・出産は、単胎妊娠よりも費用がかかります。
事前にもらえるお金を確認しておきましょう。
- 出産一時金
- 出産手当金
- 高額医療費制度
- 民間保険
- 自治体からの給付金
出産一時金とは健康保険から支給されるお金で、子ども一人につき50万円、双子だと100万円が支給されます。
民間保険に加入している場合は、申請をしないと保険料がもらえないケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
関連双子の出産でかかった費用は?『管理入院』『帝王切開』『NICU入院』の総額!
出産準備を早めにしておく
双子妊娠は管理入院になることが多いため、出産準備も早めにしておきましょう。
妊娠後期になると、お腹が大きくなり、外出制限や管理入院になるケースも多く、自由に出歩けなくなります。
- 管理入院の準備
- 出産後の準備
などは、必ず妊娠中期までに揃えておきましょう。
双子妊娠の初期症状|まとめ
双子妊娠の初期症状は大変だと言われていますが、実際は個人差があり、「単胎妊娠と変わらない」という意見も多かったです。
私自身も双子だと分かったときは身構えていましたが、単胎妊娠との違いはほとんどありませんでした。
双子の妊娠はリスクが高いのも事実ですが、不安ばかりが先行してしまうと精神的にも不安定になりがち。
健診のたびに「ちゃんと成長しているかな……」と不安になり、エコー写真をみて安心するの繰り返しです。
過度に不安にならず、少しでも楽しいマタニティライフを送っていきましょう。
-
【双子妊娠の後期】いつまで動ける?準備しておくことは?
続きを見る