双子だと妊娠検査薬のラインが濃くなる？フライング検査や陰性の噂は？

双子妊娠した体験談として、こんな噂を聞いたことがありませんか？

妊娠検査薬が濃くなったら双子だった
フライング検査で陽性になって双子だった
陰性だったけど双子を妊娠していた

もしこの噂が本当なら、妊娠検査薬の反応が濃かったり、フライング検査で陽性になったりすると、ソワソワしちゃいますよね。

私も双子を育てていますが、一人目よりも妊娠検査薬の反応が濃くてドキドキした記憶があります。

そこで今回は、妊娠検査薬の結果で双子の妊娠がわかるのか真偽を確かめてみました。

あかり

私の場合、フライング検査は陰性でした。

妊娠検査薬のラインが濃くても双子とは限らない

結論から言うと、妊娠検査薬のラインが濃くても双子とは限りません。

妊娠検査薬は尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)と呼ばれるホルモンを検出すると、陽性反応としてラインが現れます。

陽性反応のラインは、hCGの濃度に比例しているため、量が多いければ線が濃くなり、少なければ薄く反応します。

双子を妊娠している場合、一般的にhCGの分泌量が単胎妊娠よりも多くなる傾向があるため、線が濃くなることも十分考えられるでしょう。

しかし、hCGの分泌量には個人差が大きく、単胎妊娠でhCGホルモンの量が多い人もいれば、双子でも少ない人もいます。

妊娠検査薬はあくまで妊娠の有無を確認するものであり、反応が濃いからといって双子だとは限りません。

あかり

私は妊娠検査薬のラインが濃くて双子だったけど、関係性はかなり低いみたい。

妊娠週数が進んでいる可能性も

妊娠検査薬の反応が通常よりも濃い場合は、妊娠週数が進んでいる可能性も考えられます。

hCGは妊娠4週ごろから尿中に検出され始め、胎盤が完成する妊娠15週ごろに落ち着いてきます。

妊娠週数	血中hCG値(mlU/ml)
3週目	0～50
4週目	20～500
5週目	500～5,000
6週目	3,000～1万9,000

妊娠5週ごろからhCGの分泌量や濃度が急激に増えるため、妊娠数週が進むほど検査薬の反応が濃くなるわけです。

双子だと妊娠検査薬の反応が陰性(偽陰性)になる？

かなりのレアケースですが、双子を妊娠している場合、妊娠検査薬で陰性(偽陰性)が出る可能性があります。

一般的に双子を妊娠すると単胎妊娠よりもhCGが多く分泌されるといわれています。

そのhCG値が極端に高い場合、妊娠検査薬が正しく反応せず、誤って陰性結果が出るというもの。

当然ながら「陰性が出た＝双子を妊娠」というわけではく、hCG値が十分に上昇する前の検査や尿が薄い、検査薬の使用方法が適切でなかった場合にも陰性結果が出ます。

ただし、妊娠検査薬が陰性で2～3ヶ月もの間、生理がこない場合は産婦人科に相談してみましょう。

あかり

双子の可能性より、妊娠してない可能性のほうが高そうだね。

双子だとフライング検査でも陽性反応が出る？

双子を妊娠している場合、フライング検査で陽性反応が出る可能性があります。

hCGは受精卵が子宮に着床するとすぐに少しずつ分泌され始めますが、量が増えてくるのは妊娠4週目（生理予定日の週）あたりです。

この頃から尿にもhCGが出るようになり、妊娠5週目には妊娠検査薬が反応するほどの量が尿中に含まれるようになります。

そのため、一般的な妊娠検査薬は「生理予定日の1週間後から」の使用が推奨されています。

hCGが分泌され始めるタイミングは、単胎妊娠でも双胎妊娠でも大きな違いはありません。

しかし、双子などの多胎妊娠では、hCGの増加が1人を妊娠している場合よりも早いペースで進むことがあります。

そのため早期の妊娠検査でもhCG濃度が50IU/Lに達し、陽性反応が出ることも。

ただし、hCGの分泌量には個人差があるため、フライング検査で陽性=双子というわけではありません。

あかり

双子の可能性は否定できないけど、可能性はかなり低いみたいだね。

生理予定日から使える『早期妊娠検査薬』もある

「一秒でも早く妊娠しているか確認したい」「生理予定日の1週間後まで待てない」という人には、早期妊娠検査薬というものがあります。

早期妊娠検査薬は、一般的な妊娠検査薬よりも感度が高くなっているため、早い時期から妊娠検査が可能です。

	早期妊娠検査薬	一般的な妊娠検査薬
使用日	生理予定日	生理予定日の1週間後
測定可能なhCG量	25mIU/ml以上	50mIU/ml以上

ただし早期妊娠検査薬は第1類医薬品に分類されているため、薬剤師のいる薬局でしか購入できません。

また価格も高めなので、妊娠を確認するだけなら、生理予定日の1週間後に通常の妊娠検査薬を使うのが無難ですよ。

双子を妊娠しているかどうかはエコー検査でわかる

双子を妊娠しているかどうかは、妊娠検査薬ではなく、病院のエコー検査(超音波検査)でわかります。

双子の妊娠がわかる時期は一卵性と二卵生で異なり、妊娠5～6週目ごろにエコー検査で胎嚢が2つ確認できれば二卵性の双子です。

ただし一卵性の場合は、1つの胎嚢に2人一緒に入っていることがあるため、最初のエコー検査で確認できないケースも。

妊娠7週目ごろに、同じ胎嚢に胎児や心拍が2つ確認できれば一卵性の双子と判断できます。

双子の妊娠がわかったら早めに膜性診断を受けよう

双子の妊娠がわかったら、早めに膜性診断を受けましょう。

膜性とは卵膜の一部で、赤ちゃんの部屋のようなものです。

一絨毛膜一洋膜双胎(MM双胎): ふたりの赤ちゃんが同じ空間にいて、ひとつの胎盤をふたりで分け合っている状態。
一絨毛膜二洋膜双胎(MD双胎): ふたりの赤ちゃんは別々の膜に包まれた空間にいて、ひとつの胎盤をふたりで分け合って使っている状態。
二絨毛膜二洋膜双胎(DD双胎): ふたりの赤ちゃんが別々の膜に包まれていて、赤ちゃんそれぞれに胎盤がある状態。

胎盤を共有している一絨毛膜性の場合は、妊娠中にリスクを生じる可能性が高くなります。

一方で、二絨毛膜は胎盤が2つあるため、合併症などのリスクが低くなります。

妊娠12週を過ぎると膜性が確認しにくくなるため、早めに膜性診断を受けておきましょう。

双子だと妊娠検査薬のラインが濃くなる？｜まとめ

双子妊娠にまつわる様々な噂が出回っていますが、実際は個人差による部分が大きく、一概に妊娠検査薬の結果を双子妊娠と結びつけるのは難しいです。

もちろん妊娠検査薬のラインが濃かったり、フライング検査で陽性が出た場合、妊娠は確定しているので双子の可能性があります。

しかし、あくまで妊娠検査薬は妊娠しているかどうかを確認するためだけに作られているため、双子かどうかを判別することはできません。

最終的に双子かどうかは、エコー検査で胎嚢や心拍の数が確認されることで初めて確定します。

妊娠検査薬の結果に一喜一憂するのではなく、エコー検査の結果まで楽しみを取っておくのが良さそうですね。